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簡単に人生は終わらない。「人生初」の学びを続けたら、誰かの役に立てる道が開けました。

東洋医学分野

幸勢城 紗良さん
RICOS-SDC苦楽園スタジオ勤務
はり師・きゅう師、レッスンコーチ
鍼灸学科 2023年卒業

選手経験を生かして
身体のケアを極めたい

――転身のきっかけを教えてください

小学校3年生からプロゴルファーを目指し、約10年間必死で練習してきました。本格的にプロを目指すとなると、お金も時間もキリがなくなるので、チャレンジは高校卒業後の2回までと決めていました。結果的に、プロテストは2回とも不合格。「人生終わった・・・」と思うくらい落ち込みました。自分からゴルフがなくなったら何が残るんだろうとか、色々と思い悩むうち、「これまでのがんばりを無駄にするのはもったいない」と考えるようになりました。また、鍼灸の先生に身体のコンディショニングでお世話になっていたのですが、信頼できる存在だったんです。私もそういう人になりたいと思い、はり師・きゅう師を志しました。ゴルファーのためのコンディショニング鍼灸ができたらいいなと。入学後は、とにかく大変でした。高校も、部活動重視で問題ない環境だったので、人生初の勉強という感じでした。毎日が本当に大変でした。国試も合格できるか不安で仕方がなかったので、試験前は、授業がなくても毎日学校に通い、先生に相談していました。「あなたなら大丈夫」と何度も励ましていただいたことはありがたかったです。

――現在は、どんなお仕事をしているのですか?

パーソナルレッスン専用のゴルフスタジオで、レッスンコーチをしています。ここは学生時代にコーチのアルバイトをしていたスタジオで、卒業後は社員として働いています。開業など、これからのことを考えると、一番早い方法だと思って入社を決めました。社長のそばで色々と学んでいきたいです。今はコーチ業がメインですが、はり師・きゅう師としていつでも動けるように、クラスメートの紹介で、休日を利用して鍼灸院での研修も受けています。

――教えていて楽しいと感じるのは、どんなときですか?

卒業後は、はり師・きゅう師としての知識や技術が糧となり、レッスンコーチとしても充実しています。自信をもって身体のケアを兼ねたアドバイスができているのが嬉しいです。肘を痛めている方に正しい身体の使い方をアドバイスしたら、痛みを感じずにゴルフができると言葉をいただきました。準備運動や効果的なエクササイズを伝えることもあります。プレイヤーとして積んできた経験に加えて、母校で学んだことを生かせているので、これまで頑張ってきた時間は無駄ではなかったと感じています。

――今後の夢を教えてください

数年後には独立開業するのが目標です。ゴルフ経験を活かしたレッスンコーチ、さらにコンディショニングケアのための施術を組み合せたいです。大きな夢になりますが、たとえば国内・海外ツアーなど、プロゴルファーの試合に帯同するト レーナーとして活躍できるようになりたい。そのために、これからも研鑽を重ねていきたいです。


Profile

 
幸勢城 紗良さん

RICOS-SDC苦楽園スタジオ勤務
はり師・きゅう師、レッスンコーチ
鍼灸学科 2023年卒業

高校卒業後、プロテスト研修生に。研修生としての活動を終えると、ゴルフレッスンスタジオ「RICOS-SDC苦楽園スタジオ」でアルバイトとしてレッスンコーチ業をスタート。2020年鍼灸学科に入学。卒業後は、同スタジオで社員として入社。レッスンコーチをしながら、休日を使って鍼灸院で自主的に勉強を続けるなど、はり師・きゅう師として研鑽を重ねている。